当サイトライター様が体験談を元にうつ病について記事にしております。

とても長い記事ですが、「うつ病」というキーワードを検索窓に入力し当サイトに訪れたあなたは、きっと何か得るものがあるでしょう。

恐怖体験

『ホテルの一室。無理に眠ろうとしても眠れなくて布団を蹴飛ばしゴソゴソとベッドから抜け出るとカ―テンをサ―と、開いたのです。ここは地上七階の一室で、空は暗雲に覆われ今にも雨粒が落ちてきそうです。自然と手が窓を開けます。初春とはいえ、ようやく空が白んできた時刻、冷気が部屋の中へと流れ込んでいきました。

夢か幻か、私の魂の眼が地上からその部屋を見上げているのです。カーテンが室内側へそっと吹き流されている様子が窺えます。それに逆らうようにホテルに、隣接している線路を見下ろす人影の頭部がのぞきます。そして、さらに胸部あたりまでが見えてくるではありませんか。頭部は重力により垂れ下がりつつあります。その刹那、無意識の意識が頭をよぎります。「ここから落ちたら死ぬだろうな。死んだら楽だろうな。」地面に「グ―」と引き付けられ、そこに近づく感覚に捕らわれます。

次の刹那、「まだ死にたくない。」と意識が蘇ったのです。』

これは、私の体験したことなのですが、このような現象が起こることが不思議でした。これが、うつ病罹患者の無意識な行動なのです。

ではなぜ、霊長類最高に論理的なはずの人間が、自殺という非論理的な行動を取ってしまうのでしょうか?

そこには内面に、ある現象が生じていると考えられます。それが何なのかはわかりませんが、しいて申すならば無意識と意識の間を行き来する何か、だと思います。うつ病は「その何かが、心に強く無意識な行動を誘発させる状態になっている。」とすればとても恐ろしい病気と考えられます。

外見では決してわかりません。会社などで行われている定期健康診断でも数値として出てくるものではありません。疲労にも良性な物から悪性な物まであるのです。そこで、あなたの大切な人など周囲の方々をもう一度注意して見守って差し上げて下さい。

当時うつ病は一般的に認知されていない病気でした。私も認識がなかったのです。会社での健診・病院では高血圧との診断でした。

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うつ病のチェック方法

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(1)うつ病の症状

 一般的にうつ病の症状には、精神的症状と身体的症状があります。

精神的症状としては、

  • 気分が沈む
  • 何をしても楽しくない
  • イライラする
  • 気力の喪失
  • 思考力の喪失
  • 自殺願望

などです。

身体的症状としては、睡眠障害、食欲の減退・増加、頭痛などです。
          

(2)うつ病の初期症状は不眠症

まず現れる症状は不眠だと言われています。疲れているのに眠れないという症状です。

私の場合もこれに当たります。「続いて肩こり、頭痛、摂食すると気分が悪くなる。血圧の上昇。時々胸が苦しくなる。など、事態は小康状態を挟みつつも確実に悪化していきました。」この間2年位だったでしょうか。その後、些細なことにより既に傷ついていた心が折れたのです。

朝になると会社に出勤したくないと思うようになり、それに続いて出社拒否という事態に陥ったのです。長年において築き上げてきた信頼関係は一気に瓦解してしまいました。そして最後は退社を選択することになりました。(後で知ったことですが、これらも、うつ病の症状なのです。)
             

(3)チェック体制の構築

自分はうつ病かもしれないと気づく為には病気についての知識が必要です。そして、その知識を家族など近しい人々間においても共有することが大切だと思います。

私の場合も高血圧で済ませていたことが悪化の原因であることは否定のしようがありません。ですから最低限の知識を身に付けて下さい。「うつ病」自体で死に至ることなど聞いたことがありませんし、完治する病気といわれています。

しかし、悪化させると「悲惨で悲しい事件に終わってしまう」かもしれないのです。早期治療が必須な病気です。
            

(4)うつ病対策に光あり

かつて「うつ病」は周囲の人は理解することが難しい病気でした。しかし、そんな日陰の存在であった「うつ病」にも光がやっと差し込み始めています。昨年の12月1日より改正労働安全衛生法が施行されており、その中に「ストレスチェック制度の創設」が盛り込まれています。

国が動いて法律に定められた以上は、会社としても重い腰を上げざるを得ません。これを大いに活用し早期治療の促進を図っていくべきです。

現実問題として、仕事には苦労があるし難攻不落に思えるようなことに遭遇することも多々発生するものです。それを乗り越えることにやりがいを見出す人々がいるのも自然なことです。そこに楽しみを感じる人々がいることも理解できます。

またそこに自身の成長を求める人々も間違ってはいません。上司や先輩などから「自分自身の成長のためにがんばれ。」とか「これは将来の飯の種になるのだからがんばれ。」との声をよく聞きますが、これも決して間違いではありません。

我が国は資本主義国家ですから市場競争の原理が働くことは致し方ありません。
            

(5)職場におけるうつ病対策

そこで私たちは社会的ジレンマに悩むことになります。仕事をする以上ストレスはいつも着いて回ります。そして「仕事」は「志事」にもなりますし「死事」にもなりうると考えられます。

まず労使間で「志事」と「死事」は紙一重であることを認識することから取り組まなければなりません。そして、これらの境界線の判断をすることになるのでしょうが困難を伴うことが予想されます。

企業側も途惑っている状況かも知れません。しかしやがて職場単位のメンバー内での議論の場に必ず上ってくる議題です。もし上ってこなければ、職場単位において労動組合幹部とのパイプとして選任された委員がいらっしゃると思いますので、この方を通してみなさんの方から切り出して下さい。

職場においても「うつ病」の知識を共有することは大切なことなのです。家族よりも長い時間同僚と過ごすこともあり得るのですから。職種にもよりますが、多忙な時期となると仮眠を取る為だけに帰宅するという期間が発生するのです。

パニック障害の併発と入院患者間のコミュニケーション

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(1)パニック障害の併発と在宅治療

私はうつ病とはっきりと診断されたのは、不眠が始まって5年が経過していました。早期に認識し治療を行っておけば良かったのですが、結果的に長期放置となってしまいパニック障害をも併発してしいまっていたのです。

この時点で身体はけだるく、重く、目眩がひどく、僅かな音が神経をとがらせ、僅かな光に眩しさを感じ、したがって、テレビも見ることができない。話もしたくない。部屋は真暗です。

入浴もろくにできず、床屋にも行けず、髭をそることも辞めてしまいます。まさに「死に体」という言葉に相応しい状態です。動くことも、けだるく・苦しくてトイレなどは這っていくのが精一杯なのです。

何か物事を考えることがかなり苦痛を伴う状態にも陥っていきます。考えるという行為をすると「ガシャン」と脳をプレスされたような激しい頭痛に襲われます。

段々と頭の中が真黒になっていく気分です。ミキサーに放り込まれた果物の如く、脳がドロドロになってしまうかも知れないなどとも妄想してしまいます。こうなると、もう人間ではありません。サル以下だと思います。もう考えることさえできないのです。

そして、人としての尊厳や自尊心を徐々に失っていきます。すでに悲しみも、怒りも何もありません。涙さえも出てきません。涙を流せることのほうが正常であると気づいたのです。それでも食欲だけは異様に旺盛なのです。空腹を感じるとイライラして血圧が上昇するのでしょうか、意識が飛んでしまいそうになります。これも症状です。この恐怖感から、空腹を感じる前に食物を摂取するようになるのです。

これにより、ヘビー級の脂肪肝にも罹ってしまったのです。脂肪肝は生活習慣病の一つですが症状は何もありません。しかし、近年の研究では肝臓がん罹患の一つの原因ではないかとの指摘があります。脂肪肝~慢性肝炎~肝炎~肝硬変~肝臓がんへと進行するというものです。みなさんもご注意下さい。

うつ病の話に戻ります。

そこで、この病気の治療法ですが、主に投薬治療になります。脳の中枢神経に作用する薬を服用するため副作用も大きいのです。通院治療時においては嘔気、眠気、立ち眩み、目眩などありましたので薬の服用を中止したり再開したりで中途半端な治療になっていたのです。

とはいうものの実際は副作用なのか、病気の症状なのか、もう何が何だか全くわからない滅茶苦茶な「死に体状態」でした。

悪化の一途でしたから医師から入院を勧められましたが、過去に入院の経験が無かった為にこの期に及んでも、まして精神的な病気ですから抵抗がありました。しかし自身でも限界を感じていましたし、家族も入院治療を願っていましたので決意したのです。

3カ月の在宅治療を経て、4カ月間の入院治療でした。今では笑い話ですが。
         

(2)入院治療と患者間のコミュニケーション

入院治療の利点としては常に医師が待機しているので思い切った治療ができることにあります。

したがって、投薬は看護師の監視の中で行われ、しかも投薬量は段々と増えていくのです。はっきりと副作用は表れ、さらに激しさを増していきます。
「嘔吐」、「突然意識が『ガクン』と落ちる感覚」、「目眩・立ち眩みからくる千鳥足歩行」があり、投薬量の低減を申し出たこともありましたが、医師には経験則からの確信があったのです。

約1カ月で副作用は消えていきました。それと共にうつ症状も和らでいきます。

入院生活に入ってみると思いがけないことに気づかされました。一般的な社会生活は相互主観的な世界です。しかしそこは、ほぼ相互客観的の世界だったのです。

私が入院したのは最大入院患者数19人の、いわゆる病院ではなく医院に相当します。こじんまりした最高の環境だったのです。居心地はいいが、全くの別世界であり、長居するところではありませんし、繰り返し足を踏み入れる世界ではありません。

患者さんはみんなそれぞれの過去や苦しみや悩みを抱え込んでしまった方々で、お互いに共感できるところが多いのです。

「傷の舐め合いに過ぎない」と言われればそれまでの事かも知れません。そのように思う方々にぜひともお伝えしたいのですが、そこには確かに存在していたのです。「無意識の行動を誘発させないもの」が。

だからこそ、「悲惨で悲しい事件に終わってしまう」ことを無くすために早期治療をこうしてお願いしているのです。

窓から通行人を眺めてみんなで感動したものです。

「あの人たちは普通に歩いて外出し、楽しそうに会話をしながら買い物にでも出かけるのだろうな。うらやましいね。」

満場一致の意見です。みんなで共感できることについては、なんとも気持ちのいいものでした。

しかし、その反面で現在の自分の境遇を思い、涙が転がるようにポロポロと床に落ちでいきます。情けないやら悔しさで。その時、忘れてしまいたいことが脳裏に鮮明な形となって浮かび上がってきたのです。

仕事上で「うつ病を発症させる原因になった場面が、一瞬のためらい後の行動が・発言が」記憶の彼方から呼び戻されたのです。何か示唆めいたものを頭の中に投げ込まれたようでした。どうせ忘れられないのだからしっかりと受け止めろ、とでもいうように。

そして、涙を流すことによって脳が蘇りつつあることを実感させられたのです。
    

(3)「宿命・運命ではなく実は試練だった」と感じられる日々は必ず訪れる

現在、微笑みながらこの文章を書いています。

なぜか当時の大混乱していた状況を懐かしく思い出される素直な自分がここにいるのです。「時間が薬になる」「暇こそ薬」この医院で良く聞いた言葉です。

改めてこの言葉の意味をより深く、飲み込めた気持ちです。私たちが日常、仕事上使用する、あるいは認識している「時は金なり」と真反対の言葉として、私は捉えています。

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うつ病と感じたらどうすれば良いのか

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(1)専門医への受診

まずは、良い医師に相談することです。

精神科ではなく神経内科・心療内科が良いと思います。神経科はMRIや脳カテーテルなどの物的な検査、治療において秀でていますが、両内科の方が人の苦しみや悩み事など心的なケアを行って下さると思います。

私は神経内科を受診し、その医院に入院しました。
         

(2)うつ病になりそうな方々へのアドバイス

世の中では「うつ」になりそうなほど仕事がきつい時は「上司などに相談して」、「休日には思い切りリフレッシュして」などアドバイスをしています。しかし、前述したようにこの世の中は相互主観的な世界です。

したがって「会社利益への貢献度、上司自らへの貢献度が唯一無二のものであるかのように上司らは部下のすべてのことを評価します。そして彼らは自身の価値観(利己的な人もいるし、利他的な人もいる)によって部下のコントロ―ルを試みようともします。もしもそれがうまく行われていないと見るや直ちに、彼らは部下に対して各々の手法によって説得を試みます。」

あなたは、そのような性質を持っている上司という人間に相談なさったのです。

あるいは、これからなさろうとしているのです。例えば、みなさんも家、自動車、金融商品などのような高額品の購入を経験された方も多いと思います。そんな時、売り手側はどんな話をしたか思い出して下さい。その商品の良い部分だけを特に強調していたのではありませんか。これは買い手であるあなたを説得していたのです。

上司の取る説得もこれに準ずるものである可能性が高いということです。いや、金銭的価値を超えたところで自らの価値観によって説得を試みるのです。もっと言えば自らの価値観を押しつけているのです。

すべての上司がそうであるということではありませんので誤解しないで下さい。上司も人間ですし、この世が相互主観的な世界ですからから致し方ないことなのかも知れません。

したがって、運よく利他的な上司にめぐり会えた方は、相談することにより心的健康を取り戻した方も大勢いることに違いないと思います。しかし、運悪く利己的な上司にめぐり会ってしまった方は、さらに辛い思いをすることが予想されます。そのような方もまた大勢存在していると考えられるのです。

これらの方はどうすれば良いのでしょうか。

相談したけど解決に至らなかったという方々は、最新型の影響力の武器を使用することをお勧めします。武器とは前述致しました改正労働安全衛生法の「ストレスチェック制度の創設」です。

上司に対して面と向かっていう訳ですから躊躇される気持ちは十分理解できるのですが、自分自身の為にもあなたの大切な家族を守るためにも申し出ることが必要なのではないでしょうか。

(3)非常に辛いのだけれど内面的な理由により相談できない方々へのアドバイス

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はじめまして。よろしくね。

内面的理由から相談できない方もいらっしゃるのではないですか。私もこの中に含まれますから。私の理由は自身が他の人よりも弱いとは思われたくないから相談することができなかったのです。同じ思いの方がいらっしゃると私自身が「ホッ」とします。私一人ではなかったのだと。

また功名心もありました。たまたま私のところにおもしろい仕事が降ってきていたのですが、それをどうしても手放したくなかったのです。若さゆえの愚かな判断だったのかも知れませんね。27歳の時の事でした。笑わないでくださいね。私としては真剣だったのですから。

「手放す」ことができていれば、また違った人生があったかも知れないと思うことは、私だけで十分だと思いますよ。

仕事で押し潰されそうな時に、休日だからといって思い切りリフレッシュできるでしょうか。できる人もいるんだろうけど、そっちのほうがどうかしていると思いますよね。仕事を片付けたいと考えるのが自然なことですよ。私はあなたに共感します。あなたは決して間違っていません。

非常に辛い時はこんなことを考えてみるのもいいかもしれないよ。

人間は誰しも成長してはならない部分、あるいは鍛えきれない部分が存在するのではないでしょうか。何事においても限界があるものです。人間だって同じなのかも知れませんね。私は今になって気づいているのですが遅すぎますね。でもね、あなたは違います。かけがえのない未来があるではありませんか。

「未来なんかない」とおっしゃいますか。そんなことは絶対にありません。

現在がないというのであればその通りだね。と共感するけど未来がないというのはおかしいと思います。

こんな風に考えてみませんか。例えばですが、未来の為に現在を使う(過ごす)というのはどうでしょうか。

「何を言っているのか分けがわからない。バカじゃないのか」

バカは当たっていると思いますけど。でもね、バカにはバカなりの考えがあったりするものです。だから、バカにも耳を傾けてほしいな。それはね、現在を一時的に「無用の用」になってみるのも一つの選択肢じゃないかって思うんだ。

「なんだよそれは」

「無用の用」とはね、中国の思想家に荘子という人がいてね。その人が書いた物語の一つです。

内容を一言に訳すと、「役に立たないほうが長生きするんだよ」「役に立っていないようで、実は自分を必要としている多くの人々が常にいるんだよ」って木に例えての話なんだけど。あなたの現在にだけ、この思想を取り入れたらどうかなと思っているんだ。

日本の昔話に「3年寝太郎」というのもあったよね。どんな話だったかな。よく覚えていないけど、3年間寝て暮らして、その後裕福な長者の娘さんと結婚して幸せに暮らしましたとさ。というお話だったかな。

昔話や童話は人間の深層心理を結構突いていてとても興味深いものがあるよ。良かったら今更と思わず読んでみたらきっと新発見があると思います。

誤解しないでね。仕事を辞めることを勧めているんじゃないんだ。それはあなたが決めることだもんね。ただね。これ以上の無理はしなくていいんだよ、ということをわかってほしいだけなんだ。

だって多すぎる程の人々が、既にあなたのことを認めてくれているのだからね。忙しいのは人気のバロメーターとよく言うよ。あなたがよく働いてくれるから会社も含め上司もみんな、あなたに頼りすぎたり、甘えすぎてるんじゃないかな。

本来は逆だよね。お金をたくさん貰ってる人がもっと頑張らなくちゃいけないのにね。だったら少しだけ、こっそりと頑張りを緩めてもいいかも知れないよね。きっと誰も気づかないと思うな。

やっぱり、未来があるほうが楽しいよね。現在苦しんで、未来までないなんてやっぱりおかしいと思うな。そんな考えからは卒業しようよ。

お節介かもしれないけど、良い専門医に相談すればもっともっと有効なアドバイスをして頂けると思いますよ。

おわりに

私もそうでしたが世の中には、大勢の病院嫌いな方々がいらっしゃることと思います。

現在はインターネットで簡単にうつ病チェック表などの入手が可能になりましたが、これらをご覧になられる方々は自身にしか分からない、何らかの気になる症状をお持ちになっているからこそとお察し致します。

そういうことでしたら、ここは百歩でも千歩でも譲って頂いて、ぜひ専門の医師に相談して下さい。

どうか選択肢を間違えないで下さい。放置しておくのでは何も問題は解決しないし危険な状態へと進行していくだけです。まだ十分に間にあいます。

私の二の舞いになりたいと願う人間はどこにもいないはずです。