日本語って難しいですよね。
時代が変わると使い方も変わってきますし、本来の意味とは違う使われ方が、日常的に使われる事もあります。
例えば「失笑」というのは、ちょっと情けない、笑えない、つまんない的な使い方をされることもありますが、本来の意味は「おもわず笑いが出る」です。
文字としては「失う笑い」となっていますので現代ではそのような使われた方が自然と言えば自然かもしれませんが、このように文字が示す言葉の意味の捉え方は変化をしていくわけですね。
そこで、本日はタイトルにもあるように「十分」と「充分」の使い分け方!
「気をつける」の場合はどちらを使うのが正しいのか?について解説していきます。
「じゅうぶん気をつける」 の場合は十分・充分?
「じゅうぶん気をつける」 の場合は「充分」「十分」とどちらを使えばいいのか?
正解はどちらもOK!
ただ、「充分」は「十分」に対して区別をつけるための当て字という意味もあり、元々は「10割」を表す意味での「十分」なので正式には十分気をつけるが良いとされています。
ちょっとこのさじ加減は難しいですよね。
歴史と意味合いと受け取り方が変わってきてますから。
使い分けのイメージは、物理的か精神的か!?
例えの例文ですがまずは「十分」
「待ち合わせ時刻まであと15分あるので、時間は十分あるよね」
どこか変な感じしませんか?
反対に、
「待ち合わせ時刻まであと15分あるので、時間は充分あるよね」
このように、前後の脈略に時系列や数字を使うような文章では、文面にしたときにちょっとした違和感を感じやすくなります。
本来の意味は?
意味としては、どちらも満たしているという意味で使われています。
国語辞典でも同じような意味で記載をされているのですが、言葉が示す意味合いとしては、
- 「充分」が精神的な満足感、満たされている感情
- 「十分」が物理や数字などが満たされている
という意味合いで使うことが今では主流。
そして、上記の例文で示したように、本来の意味を理解しながら、前後の脈略による使い分けをすることが多いですね。
どちらかに統一は出来るの?
「十分」は統一がしづらいですが、「充分」は実際の量を表す数字を表すとしてもそこまで違和感はないので、取引先やビジネスで使う時は「充分」で統一は可能かと思います。
言葉や意味にちょっと気難しい方には不向きですが、多くの方はトータルの文面で意味が伝わることを求めているので、ビジネスとしては伝えたい意味がまず理解出来るようにすることが大切なので統一はしやすいと思います。
ただし、年配の方に対しては「充分」よりも「十分」のほうがいいかもしれません。
これは元々、「十分」の方が歴史が古く、あくまでも意識の差としか言いようがありません。
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上手く使い分けるには?
前後の文脈で不自然に感じないと思う使い方が結論になります。
個人の受け止め方などもありますし、必ずしも正解がないのが現状です。
意味合いは元々同じですから、文章として読みやすいというのが基準になります。
まとめ
「充分」と「十分」の使い分けでしたが、モヤっとした感じのままの方も多いんではないでしょうか?
現状では、意味は同じでも物理的な使い方と、精神的な主観によって使い分けされています。
必ずしも正解はありませんので、アナタの感覚で使い分けてみて下さい。