時代もの、といわれると、どの時代を思い浮かべますか?
有名なのは戦国時代や幕末ですが、平和が200年以上続いたと言われる江戸時代、忘れていませんか?

私は江戸時代が好きで、よく江戸時代が舞台となっている小説を読みます。
今回は、読むと心があたたかくなる江戸時代が舞台のおすすめ小説をご紹介します。

江戸時代というのは、意外と小説の舞台とされることが多いのです。

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心が温まる小説はコレッ!

1.男ッ晴れ-樽屋三四郎言上帳

著者は井川香四郎。
文春文庫で出ている、樽屋樽屋三四郎言上帳シリーズの1作目です。

著者の井川香四郎といえば、脚本家としても有名で、代表作に「暴れん坊将軍」や「八丁堀の七人」などがあります。
子どもの頃から暴れん坊将軍が好きだった私は、書いている人が同じ、という理由でこちらの男ッ晴れを購入したのですが、読んでいるうちに世界観に入り込んでしまい、はまってしまった作品です。

舞台は江戸、八大将軍吉宗の時代。
主人公は23歳で町年寄となった樽屋の当主、三四郎です。
義理人情にもとても熱い性格をしていて、若くして町年寄となり、しかも、自ら寄せられた庶民の悩み、事件を持ち前の知恵と人情で解決していくお話です。

心優しく、思い切りもよい三四郎の人柄は町のヒーローという感じです。
庶民を守るため、時には権力にも逆らうという強さがカッコいい!!

そんな三四郎ですが、樽屋には、「百眼」と呼ばれる公儀隠密のような存在を束ねているということを新当主となった後に初めて聞かされます。

公儀隠密のような存在である百眼に一抹の疑惑を寄せつつも、庶民を守るため、百眼の力を借りることもあり、江戸の平和を守るため、奔走する様にドキドキワクワクします!

三四郎の義理人情の熱さに読み終わったあとは、心があたたかくなっているはずです。

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2.こころげそう

著者は畠中恵。
光文社文庫で出ています。

しゃばけシリーズで有名な畠中恵さんですが、この方の描く時代もの小説はとても読みやすく、心があたたまる作品です。

主人公は下っ引きの宇多。
幼馴染の兄妹である、千之助と於ふじが神田川で溺れ、死んでいるのが見つかったという事件を鍵として進むこの物語。
宇多は於ふじに想いを寄せており、その想いを伝えられぬまま逝ってしまった於ふじ。
けれど、その於ふじが幽霊として宇多の前に現れます。

幽霊でも相変わらずの勝気で真っ直ぐな性格の於ふじの、生きている時と変わらない姿に宇多の想いが絡まり、また、宇多と於ふじ、千之助を含む9人の幼馴染たちの恋物語が複雑に絡まりあった作品です。

切ない想いも含め、全てがハッピーエンドというわけにはいかないものの、どの恋物語もきちんと先へ進むための答えのようなものを見つけた印象でした。

複雑に絡まった想いですが、決してドロドロした感じではなかったです。
於ふじなど幽霊も出ますが、ホラーでもなく、全体的に畠中恵さんの持つ、独特の柔らかさが広がり、読み終わったあとは、どこか心があたたかくなるようなそんな作品です。

終わりに

今回は2作品のご紹介でしたが、どちらの作品も謎解きというミステリー要素があり、先が気になってしまう作品です。
また、人との繋がり、絆を感じ、あたたかくなる作品だと思うので、是非、読んでみてくださいね。