甲子園の行進曲といえば「栄冠は君に輝く」が有名ですが、それは夏の話。
春のセンバツはご存じの通り、主に前年のヒット曲が採用されます。

第34回大会(1962年)の「上を向いて歩こう(坂本九)」から、それまでの軍歌やマーチにとって代わりました。
当時大流行したことがうかがえますね。

ではその後はどんな曲が選ばれているのでしょうか?
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高校野球らしい曲が選ばれてるの?

1月中旬に決まった今年の曲は「LET IT GO」。
昨年大ヒットした映画「アナと雪の女王」の一番有名な劇中曲が選ばれました。「♪ありのままの~」はまだいいのですが、「♪少しも寒くないわ…」って、どうなんでしょう(笑)。

過去の選曲をみてみると第66回(1994年)の「負けないで(ZARD)」とか第68回(1996年)「TOMRROW(岡本真夜)」なんかは、よく歌われている典型的な応援ソングですし、第81回(2009年)の「キセキ(GReeeeN)」は甲子園を目指した高校球児を題材にした大ヒットドラマの主題歌。
そういう意味ではまさにぴったりと言えます。

ですが「こんにちは赤ちゃん(梓みちよ)」や昨年の「恋するフォーチュンクッキー」など、その多くは歌詞について全く考慮されてないのがわかります。

そうなんです、別に高校野球のイメージにあわせて選曲されているのではないみたいです。
また「大きな古時計(平井堅)」のようなスローテンポの曲も見事にアレンジされてますので行進しやすい曲というわけでもないようです。

ヒットした曲ってどういう基準なんでしょう?

前年を代表するヒット曲が選ばれてるといっても…ヒット曲って具体的にはなにを指すのでしょう。
まずそんな曲が選ばれる国民的「賞」がありますよね。
そう日本レコード大賞です。

ですが第34回大会から今年の第87回大会までの53回のうち、レコード大賞を受賞した曲が選ばれたのはわずか4回です。では特定の人(歌手)の曲が選ばれているのでしょうか。じつは行進曲に2回以上選ばれている歌手は7人。

ここ20年ではSMAP、サザンオールスターズ、AKB48が2回づつです。
そんなに偏っているわけではありませんが、傾向はあるといってもいいかもしれません。

やはり権利関係等の問題があるからなのかもしれませんね。
またほかの要素として最近ではNHKに関連する曲が選ばれています。一昨年前は震災復興支援プロジェクトの一環として作曲されたNHKチャリティソングの「花は咲く」。
その2年前は「ありがとう(いきものががり)」は朝の連続ドラマ小説の主題歌でした。またSMAPの「世界にひとつだけの花(SMAP)」は紅白歌合戦のトリで歌われた曲。
やはり「大人の思惑」もあるのでしょう。

「みんなの甲子園」のため…センバツ行進曲の役割

まあなにはともあれ、これも一つの楽しみ方。
来年はどんな曲が選ばれるのでしょうか??

ただひとつ言えるのはドラマの主題歌や、なにかのテーマソングになっていた曲がほとんどで「あっ!なんとなく聞いたことある」というものが選ばれています。
野球に興味がない人も、行進曲を通してなるべく多くの人にこの国民的行事である「春のセンバツ」に関心をもってもらうっていうことが、重要な役割であるといえますね。